古いモノには、長い年月壊れず残ったということと、長く愛用されたという価値があると思いますが、このことを現在の経済でまともに評価する基準はありません。せいぜい「伝統の」「老舗の」といったキャッチコピーで表される「新品」か、骨董品のように美術品として評価するかになります。
「断捨離」ということが流行っていますけれども、「捨てがたきモノ」というこの不思議な存在についても、少しは考えてあげても良いのではないか、「手垢のついたような古いものは何故こんなに魅力的なのか?」ということについてもう少し気を配っても良いのではないかと、ふと思ったりします。