ネチカ 〜野良学的秩序によって証明された〜

世間をゴロニャンと斬りまくる、ネコの哲学。




まとめて活動報告

皆様お久しぶりです。
前にお知らせした『散歩の達人』3月号のお仕事以降、ここ4ヶ月ほど雑誌『散歩の達人』でイラストマップを担当させていただいたので、それらのご報告です。



散歩の達人4月号』大特集 東京ディープ案内(3月21日発行)
「夫婦で歩く吉原」(24、25ページ)。

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吉原遊郭の江戸時代の痕跡をたどりつつ、ソープ街としての吉原(千束3〜4丁目)もひやかし的に観察するという企画。
元々は夫婦で浅草七福神巡りをした時に弁財天を祀る吉原神社を訪れ、その時に通りすがったソープ街の妖しい雰囲気は「見てるだけでもおもしろいなぁ」と思ったのがきっかけ。
何の気なしに企画を出したらそのまま通ってしまったもの。
吉原の鳥瞰図を水彩で描くというチャレンジをしましたが、ほぼ地獄の作業。
最後のほうは徹夜しても周辺のカットが間に合わず、昼のバイトの予定(肉体労働!)を入れていたのでそのまま出勤し。帰宅してからカットに取りかかる。そしてやっぱり徹夜になり、最後はほぼ30分で殴り描き状態になって完成して入稿したのが校了日の朝6時。スレスレに入稿してそのままバイトに出かけ、細かい連絡などは休憩中にすませるという、トンデモない進行になってしまいました。
もうよく覚えてません。

 

散歩の達人5月号』大特集 日本橋 人形町(4月21日発行)
「横山町馬喰町問屋街 マンハッタン的歩き方」(30、31ページ)。

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武田編集長の案内で横山町馬喰町問屋街を散策。
服飾系を中心とした素人さんお断りの問屋街。なのですが小売りをしてくれるお店もチラホラあります。
ビルの外観や取材時(3月24日)の各店舗の様子を可能な限り描き込む。
問屋街なので描くこともレポートすることも難しい場所で、かつ小売りしてくれるお店の情報などは具体的な場所や店名を載せることが出来ないので、かなり苦労してトピックスを工夫して仕上げました。
やはり前回の吉原よりもさらにキツくなりマジ地獄の作業。
けれども編集部の評価はイマイチというツライ結果に…。



散歩の達人6月号』大特集 鎌倉・江ノ電(5月21日発行)
「パノラマ版江の島行脚」(36、37、38、39ページ)。

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以前から江の島のパノラマは自身で発行していた『路地と道くさ』というフリーペーパーでやってみたいと思っていたので、編集部から鎌倉・江ノ電についての企画募集があった時に「ちょっと企画意図とズレるかもしれませんが」と江の島の鳥瞰図を提案したら一発OK。
(吉原の時もそうでしたが「面白いけど間違って通っちゃったらツラくて死ぬ企画」が通っちゃうもんなんですね…)。
しかも4ページ。いつもの倍。
以前から取材時は街をビデオカメラで撮影していたのですが、描く対象の映像を探して再生巻戻しを繰り返すのも相当に骨が折れますが、どうしても撮りこぼしが出てしまう(実際、吉原の時は再取材になってしまったり、横山馬喰町の時は向かいの店舗のガラスに映った姿で対象店舗の様子がわかったりなど)。
なので今後の取材効率化の為に全天球カメラTHETAを購入。

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編集長と一緒に1日、妻を伴って1日と計二日にわたって江の島取材を敢行(THETAのバッテリーが持たないのが主な理由)。
スケジュールをバッチリ組んで作業にあたる。
睡眠1日3時間ほど。1時間作業しては15分の休憩をはさむ(このほうが集中力が持続するのと、腱鞘炎を予防するため)を繰り返す。この体制で2週間、それでもギリギリ校了2日前に仕上げて入稿という結果に。
今までで最大の超地獄の作業。
「一日ぐらいはゴールデンウイークの休暇を」などと甘いことを考えていましたが、全く無理でした。
ちなみにイラストのどこかでちょっとした遊びをしているので探してみてチョ。
ヒントは「アイキャンフラーイ」。

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(紙面で紹介した湘南堂さんの菓子パン。とっても美味しい)

 

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(ばりばりな江の島の猫様)

上記は全て「吉田いつし」名義。

絵だけで読者に娯楽を提供するのって本当に難しくて、
なんと言うか「自分を含めて人が想像するモノの一歩先、一段上」
じゃないと面白いものにならなかったりします。
自ずと自身の能力よりも背伸びしたものを作り出さなければなりません。
これってギャラ云々を考えていると出来ないコトだったりします。
フリーランスの身としてはよくないことなんですけど…。
結果どうしても掛かってしまう時間に対してギャラが安い(雑誌のイラスト記事としては妥当な値段です。念のため。時間が掛かるのは自分のせい)ので大赤字となり、他の仕事のギャラやバイトでなんとかしのぐという状態。
こんな大変な作業をなんでしてるのかなぁと自分でも思うのですが、
「見たことのないものを描いてみたい」という欲望はなかなか理性では抗えないものがあるんですよね。
普通は「さすがにこれは無理」となって出来なかったりするのですが、いつもチョッとしたヒントのようなものが先のほうでチラチラと見えていて「もしかしたら出来るかも」と挑戦してしまい、
なんとかスレスレで完成させています。
その時の「ああ出来たんだなあ」という感慨は、もう麻薬みたいなものです。
もうちょっと続ければノウハウが溜まって少しは楽になるかなぁと思っているのですが、来月は仕事の依頼がなかった(まあこの手の仕事が4ヶ月連続したのも異例なんですが)…、残念。
先のことはどうなるかわかりませんが、希望としてはしばらくは続けて(依頼があればッスが…)この仕事を進化させられたらなあと思っていたりします。

あっ、江の島MAPには猫が登場します。
それからネチカは早く再開せねば、と。