ソウルあちこち 3日目
2019年4月29日(月)
朝3時に起きて夫婦で清渓川添いの平和市場をひやかしつつ、東大門の南平和市場(N.P.H)へ。深夜から明け方に開いている卸売市場で、1階から地下1階にカバンなど革製品中心にお店がぎっしりと入っています。ところがお休み(後から調べたら月曜日は朝6時〜12時の営業だった様子)。しょうがないので少し離れたところにある我が妻御用達の「マスクショップ」というお店に向かう。
さすが服飾関係の卸売り市場が集まる場所。バイクや荷車がビュンビュン行き来し、仕入れた商品をビニール袋にパンパンに詰め、道端で仕分けしている。昔の築地場内と似たような喧噪。うかうかしてると事故ります。
「マスクショップ」は化粧品の卸売店で韓国名物マスクパックなどが格安で手に入ります。
ホテルに戻って仮眠してから、朝食を食べに焼き魚横丁へ。
焼き魚はサワラ、それとチョングッチャン(大豆を発酵させた味噌を使ったチゲ。所謂納豆チゲ)を注文し夫婦でシェアして食べる。ようやく韓国料理にも慣れて来て色々なパンチャン(定食について来る小皿のおかず。韓国の食堂ではメインの料理を頼むとパンチャンが色々無料で出てくるのが当たり前。しかもおかわり出来る)も美味しい。
ソウル駅に移動し特急列車(itx)で水原(スウォン)駅へ。本日は「水原華城」を観光。水原華城は18世紀の城塞遺跡。世界遺産でもあります。まず水原駅からバスで5個目の八達門停留所で下車。そこから5分ほど歩いたところに水原の城郭「華城行宮」があります。バスの乗車は韓国でもわかり辛く、観光案内所で詳しく聞いても迷いつつヒヤヒヤで乗車。例によって猛スピードにおののく。この日の「華城行宮」入城は無料の日。
朝鮮のお城は平地に平屋建てが定番なようで、いくつも塀で各エリアが囲われています。中国の紫禁城に似た作り(とはいえこぢんまりしています)。小説「紅楼夢」に登場する大観園を彷佛とさせます。
当主が暮らす大きな建物の周りに、その妻や息子、親族が暮らす建物。書生や召使いが暮らす房等がそれらを囲んでいます。歴史ドラマのロケにもちょくちょく使われ、「チャングムの誓い」のロケ地なんだそう。
韓国の城郭にはつきもののカササギが飛び交っています。人懐っこくて可愛い鳥で、カラスの仲間だそう。アニメ「魔女の宅急便」に登場したりします(ウルスラと仲が良い鳥)。今回は残念ながら写真は撮れませんでした。なんでこの鳥は日本では見かけないんですかねえ。
華城行宮を出て水原川添いをしばらく歩き華虹門(ファホンムン)へ。華虹門の近くにある焼肉屋さんで昼食。
水原はカルビも有名で、韓牛のカルビが格安でいただけます。
席について骨付きカルビ、ロース、ユッケ等を注文。そしてマッコリ。肉がやたらに分厚い。霜降りというより赤身の良いところを楽しむ感じ。臭みがなく香ばしく歯切れよし。
腹ができたところで(というか満腹)、水原華城をぐるりと囲む小高い尾根の稜線に作られた城壁を歩きます。それほどハードな起伏はなく、歩く行程も華虹門から歩くと全体の半分ぐらい。いくつかの楼と見晴台やのろし台があり、なかなかの眺望。あちこちでカササギのさえずりが聞こえます。
途中で雨がぽつりと来たので、後半はさんさん歩いて八達門に戻る。
水原駅から特急列車でソウル駅に移動。来るときもそうだったが、韓国の特急列車はやたらごつくてデカい。大陸的な感じ。
ソウルにつくと、雨はほぼ降っていない様子。大学川通りでサラダパンを2個買ってホテルに戻る。ここのサラダパンは妻にも好評。
晩ご飯はタッカンマリ横丁で目を付けていたお店に。大衆食堂っぽいお店で、多くの人で賑わっています。
お鍋がドンと出てきて、うどんがついてきます。珍しく他にパンチャン(おかず)とかは付いてきませんが、この鍋だけでお腹いっぱいになります。スープはコクがありつつもさっぱりしていて、飽きのこない味。このタッカンマリは今までで一番美味しいかも。
おじや用のごはんも追加オーダー出来たみたいですが、ちょっと食べれませんでした。
でもホテルに戻って残りのサラダパンや昨日のチキンやスンデ等をつまむ。
夜の0時過ぎに起きてN.P.Hに再挑戦するつもりなので早めに就寝。