ネチカ 〜野良学的秩序によって証明された〜

世間をゴロニャンと斬りまくる、ネコの哲学、だったけど最近は日記。




受話器が古い

2019年11月9日(土)
引き続きイラスト描き。
カルメンミランダを聴いていると、1930年代のブラジル音楽はラップに近いなと思う(特にショーロ)。曲のコードとリズムに合わせて如何に多くの言葉を喋るか、とはいえ単なる早口言葉というより余裕でツッこんだりもたついたりしながら、音程もどのように優雅に外すかが問われている、という珍しい美意識。ポルトガル語がわかればもっと楽しいだろうけど、わからなくても十分楽しい。格好悪くて優雅にふざけた音楽は反資本主義的(だからといって左翼的なわけではなく)で反高度消費社会っぽくてうっとりするのだなに言ってんだあー楽しい。
ちなみに描いているのはマル秘なとてもファンキーなご飯。水戸はそういうご飯が多い。

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2019年11月10日(日)
日をまたいで作業。深夜2時頃食事を済ませて就寝。
その後、妻が韓国から帰還。
朝起きてから妻に旅行の様子を聞くと、ファン活動に勤しんでいたらご飯を食べる時間がほとんどなく、韓国料理を楽しんで来れなかったとの事。また帰りにロッカーがトラブったり、道を間違えたりで凡ミス続きの旅行だったそうだ。
引き続きイラスト描き続ける。
夕飯は上北沢の居酒屋さん。初めて入るがなかなか感じの良い店でした。

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2019年11月11日(月)
引き続きイラスト描き続ける。
本当はこの日が締め切りということになっていたが、取材日の遅れを取り戻す事が出来ず、完成にはほど遠い。
とりあえず編集部にはその旨のメールを送信。了解してもらう。
新たにお肉を描くのにとにかく悩むが、夕方になってようやくヒントを掴む。
お肉、何度も描いているのになぁ。

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ザンジバルの知る人ぞ知るポップス、タアラブ(Taarab,Tarabu)の音源をAppleMusicで探してみる。さすがに無いだろうと思ったらいくつか珍しいものがUPされていて、前から好きだったバンドの『Black Stars Musical Club Taraab, Vol. 1』というアルバムを発見。タアラブはバンド名と歌手名の記載が別の場合が多いようで、このアルバムはタイトルにバンド名、アーチスト名がKibwana Saidi & Sharmilaという表記。曲の数は少ないが良いのが多い。

2019年11月12日(火)
イラスト描き続ける。
最近のPerfumeのアルバム2枚をダウンロード。ここの所ちょっと苦手に感じていたのだが、久々にまとめて聴いたらやっぱり良い。作業用にはもってこい。
この日も深夜まで。

2019年11月13日(水)
延々イラスト描き。
夜にLEO今井のアルバムをダウンロード。苦しくなるくらいカッコイイ。作業が捗る。ふと「受話器」という言葉が聞こえてきて、あ、この言葉が古く感じる時代が来るなんてと思う。
深夜まで作業。

2019年11月14日(木)
延々イラスト描き。深夜まで作業。

2019年11月15日(金)
延々イラスト描き。
夕方に絵だけは描き終えて、スキャン作業。

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その後、画像の修正とキリヌキ作業を深夜まで。

2019年11月16日(土)
そのまま徹夜して、早朝にかけてイラストのレイアウト作業。
夕方に完成させようやく作業を終える。

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ペンだこをぢっと見る。昔はこの倍ぐらい大きかった

定期の雑誌レイアウトの仕事が入ってきているので、データの整理等。
夕方に上北沢のエスニック料理店へ。

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2019年11月17日(日)
定期の雑誌レイアウトの仕事を終日。

2019年11月18日(月)
定期の雑誌レイアウトの仕事を終日。
全て完成させて入稿。

2019年11月19日(火)
一ヶ月半ぶりに平和島へアルバイト。
ロッカーに置きっぱなしにしていた私物はもう捨てられたかな、と思っていたが全て残っている。
チームリーダーの大将、おっさん、親父、爺などと呼んでいた人が色々あって退職していた。
びっくりな話。
帰りがけに同僚とコンビニ呑み。
大将が辞めた理由を聞くと、色々な事情が色々な具合であったようである。年寄りがアルバイトを続けるのも色々辛いのだ。
帰宅すると16日に仕上げたイラスト仕事の色校正が編集部から届いていたので素早くチェック。今回は全く問題のない仕上がりだったので、そのままの色調で仕上げてもらうよう編集部へメール。

2019年11月20日(水)
平和島へアルバイト。
帰りがけに同僚とコンビニ呑み。
近々に大将と会って呑もうという話に。

2019年11月21日(木)
平和島へアルバイト。

2019年11月22日(金)
平和島へアルバイト。
帰りがけに同僚とコンビニ呑み。
同僚の話によると大将と呑む話はなかなか調整がつかないそうだ。

2019年11月23日(土)
この日はお休み。
上野の東京都美術館に『コートールド美術館展』を妻と観に行く。

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印象派の巨匠たちの代表作が揃う展覧会。主にセザンヌルノワール、マネ、ゴーガン等の絵画が展示されています。
子供の頃に初めて買ったミニサイズの画集がエドゥワール・マネで、その頃からずっと変わらず好きなのですが、実物を観るのは初めて。
お目当てのマネは良かったのですが、さほど感動はせず。興味なかったのに意外に良かったのがセザンヌキュビズムへの影響力や、デュシャンが影響受けていたという話は知っていてもイマイチ実感が無かったのですが、実物を観るとよくわかったりします。そして嫌いではなかったけど期待せずに観たポール・ゴーガンの『テ・レリオア』と『ネヴァーモア』が素晴らしい。特に色あいが他の作家には無いもの。この暗緑色というか月明かりのような夢うつつのような画面は衝撃的でした。
帰りがけに売店を覗くと展覧会図録がとても良いので即購入。印刷された絵の色の再現性が結構良い。本物を観た後では図録の印刷には期待しないのが基本なのだけど、この本は「おっ」となるくらい良い感じです。ただし残念ながらゴーガンの絵の再現は出来ていませんでした。これはまあ仕方ない所。それとスーラの絵も意外に発色がイマイチ。点描の技法は印刷と相性が悪いようです。それ以外のセザンヌゴッホルノワール、マネ等の再現性はかなり良い感じ。あえて難点をあげれば実物よりも若干、発色が派手というくらい。上製に別紙・別判型の別丁数ページにカラー印刷が施された透明フィルムの別丁も数点綴じ込みという装丁。

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なんでこんなに出来が良いのだろうと奥付を見たら印刷は凸版印刷で、展覧会の協賛もしていました。
午後はアメ横の焼きトン。その後新大久保に移動して軽く韓国料理。

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ちなみにこちらはマネの「フォリー=ベルジェールのバー」をモチーフにした立石「江戸っ子」

2019年11月24日(日)
平和島へアルバイト。
この日はなぜだか体が良く動く。

2019年11月25日(月)
平和島へアルバイト。
前日にハリキリすぎたので体がしんどい。
1時間ほど残業。終わり頃には少し首を痛めてしまう。

2019年11月26日(火)
この日から定期の雑誌レイアウトの作業があるので自宅で仕事。

2019年11月27日(水)
朝5時に起きて近所を1時間ほど散歩。
雑誌レイアウトの作業を終日。
夜に妻が私の誕生日を祝ってくれる。

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