ネチカ 〜野良学的秩序によって証明された〜

世間をゴロニャンと斬りまくる、ネコの哲学、だったけど最近は日記。




ネチカ160

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現在は過去を土台にして出来上がっているのですが、現在の中に過去そのものは〝物質的には〟存在しないような気がします。
食べてしまったご飯はもう無いのだし、今日楽しかったことはもう終わってしまい、過ぎ去ってしまいました。
なんだかパラドクスめいています。
ただし私たちは次々に到来する現在の中で、目の前の様々な事象を過去の経験によって判断します。
「これはペンだ」「リンゴだ」「これはパイナッポーだ」と判断出来るのは過去の経験があるからです。
従って極端な話ですが「現在と過去は共存している」とする考え方もあったりします。
「過ぎ去る」と「共存する」の2種類の過去です。
過ぎ去った過去は出来事として覚えていますが、共存する過去は覚えていない場合が多いです(私はいつこれがペンだと知ったか、むしろどのようにして言葉を覚えたのか)。
「自分では覚えていない過去は現在と共存している」というのもまたパラドクスめいていますね。