ネチカ 〜野良学的秩序によって証明された〜

世間をゴロニャンと斬りまくる、ネコの哲学、だったけど最近は日記。




線形じゃない時間

2019年3月26日(火)
この日から自宅で雑誌のページレイアウト仕事。大量のページ数をこなすので、一週間ほどかかるだろうか。
の、はずがなかなか原稿が入って来ず。本来は昨日入っている予定だった。
なので録画していた映画『メーッセージ』を観る。時間と言葉に関する哲学から大きな影響を受けた作品。でも難解ではなくわかりやすい映画。公開時に気になっていて、結局映画館には観に行けなかったのだが、行っとけばよかった。
『ボーダーライン』で「この監督良いな」と思っていたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品。
こうやって日記を書いていると記憶の中の時間感覚ってリニアじゃないな、と思う。
夕方にようやく原稿が入って来る。この日のノルマ分は達成しようと少し仕事。

2019年3月27日(水)
入稿された分は午前中にサクッと仕上げて、次の原稿を待つ。
少しだけ入って来たので、とっとと仕上げる。

2019年3月28日(木)
糞詰まり気味に入って来る原稿をどんどん仕上げる。
が、ページ数はなかなか稼げず。これだとバイトに行ってたほうが稼げる感じ。

2019年3月29日(金)
昼間は糞詰まり気味のレイアウト仕事を片付け、夕方から平和島へ。
バイト仲間と近所の公園で慎ましい花見。

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2019年3月30日(土)
午前中少し仕事をして、午後は夫婦で阿佐ヶ谷の病院で定期検診。特に問題なし。
その後、笹塚に移動。ラーメンでも食べてから、玉川上水緑道の桜を見物しようと計画。
ラーメン屋さんが開く時間には早かったので、ずいぶん前に駅に出来た『メルクマール京王笹塚レジデンス』に入るお店を見て回る事に。
しかしすごい名前をつけたもんだなぁと思う。若干、恥ずかしいかなと。
ビルに入るお店は色々と手頃なものが揃っていて便利。ABCマートでスニーカーを吟味して、この日は荷物になるからと明日改めて来る事に。
十号通り商店街の坂を下りきった所にある『福寿』さんへ。夫婦でずっとここのファンですが、来るのは久々。
昔は演劇関係のポスターやフリペがぎっしりだったが、今はそれらはすべて片付けられスッキリした店内になってました。夫婦で上五目ラーメンを注文。やっぱり旨い。昔ながらの味、というかもうこの味は少数派なので、今では独特の味になっちゃったかなと。

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その後京王線下高井戸で降りて玉川上水緑道を歩く。桜は五分から七分咲きといったところ。

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芦花公園の37.2℃(ナナドニブ)へ。ワインと洋食色々。ラーメン食べてるし軽く、のつもりが結局満腹に。

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社会の車窓から

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 2019年3月24日(日)
お休み。昼頃まで眠る。妻は私が寝ている間に韓国から帰国したようです。
起きてから旅行の様子を聞くと、それよりもなによりも韓国の空港のカウンターにスマホを忘れて来てしまったそう。
機種変更してまだそれほど経ってないのでさあ大変。
妻は韓国の知人や空港やら各所に連絡。とりあえずはなんとかなりそうかという所。
夜は近所の焼きトン屋さんで食事、と思ったらあまりにも売り切れネタが多いので早々に切り上げて上北沢のエスニック料理店へ。激辛カレーが激しくって美味しい。

2019年3月25日(月)
いつものように平和島へバイト。
私の部署は人があまり気味だったのでくじ引きで他の部署のヘルプに入る事に。
ちょっとお腹が下り気味。それとお尻が激辛…。

帰りの電車で、中程でつり革につかまっていました。
渋谷駅でスッと隣が空きました。
「隣が空いたままなら少しらくちん」と思ったのですが、遅れてタタタッと女性が急いで入り込んでくる様子。
すると反対側からスルリと別の女性が入り込んでつり革につかまりスペースに収まりました。
私はヘッドホンで音楽を聴きながら、車窓に映り込んでいたこの様子を眺めていて「あ残念ちょと痛いな」と思ったわけです。ま仕様がないですよね。一歩遅かった。諦めましょうという光景。
するとつり革と場所を奪われた女性は後ろから別のつり革をつかみつつ、先に入り込んだ女性の頭を肘で小突いたりしました。よほど悔しかったのでしょうか。でもちょっとやり過ぎな光景。
そしたら小突かれた女性も黙っていません、
「痛いです、ねえ、痛いじゃないですか! 聞こえてます? 痛いです!」と謝罪を要求。
言われた小突き女性は「あんたが横取りするからいけないんでしょっ!」と言い合いに発展。
わー、見たくない聞きたくないかかわり合いになりたくないと思い、ヘッドホンの音楽に集中。
聴いていたのは「Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - Vrioon」。
アンビエントです。癒し系ともいえます。
まあちょっとした小競り合いで済んだようです。
ふと車窓に映り込む先ほどのお二方を見やると、後ろのつり革取られ小突き女性がつり革確保小突かれ女性の背後から、スマホで動画を撮っている様子。
さらに次の原宿駅でつり革取られ小突きスマホ撮影女性は降車し、よほど悔しいのかホームから撮影しています。
「うーん、悔しいのはわかるけど、今更動画を撮影してもねぇ…。てか、場面が映っていたとしたら、小突いた程度とはいえ暴力ふるってるのはアナタだし…。ん? 微妙にカメラ私のほうに向けてなくね? 隣の私は何の関係もない。なんすかソレ。我関せずでほっといたのも許せないってか。まさかね」
SNSにでも動画をUPしようとしてるのだろうか。でも何の意味があるかはわかりません。
で、ふと思ったのが「私設ドッキリ撮影団」の活動かな、と。
「突然電車内で若くて小綺麗な女性同士がみみっちい争いを始めた時の周囲の人の反応は?」とかのお題で。
そんなことあるわけないですね。

自身の身に降り掛かった車内トラブルは、あまりにも下らないし、話題にする時間も惜しいので、ほぼどこにも語らずに放置しますが、これについては他人の事だし、私を撮影しているようにも見えたというか、動画には確実に映り込んでいるので、記してみました。

枝物の花

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2019年3月10日(日)
平和島へバイト。妻は夕方頃から美容院なので、夜待ち合わせして食事でもという話に。
けれども日曜日はレギュラーメンバーが不足していて作業量も多く、残業の可能性があるが、倉庫に行ってみるとこの日はメンバーも足りていて、作業量も並。
妻は少し遅くなるので、私は一旦帰宅して待機。
妻からLINEで「フェアで551蓬莱の豚まん6個が東京で買えた!」との一報。
なのでまずは温かいうちに家で1個だけ豚まんを食べてから近所の焼きトン屋さんに出かける。
豚まんも旨かったけど久々の串も色々美味しい。
帰りがけに雨が降っていたのでコンビニでビニ傘を買って帰る。

2019年3月11日(月)
この日からバイトは休んで4日間新規のお仕事。
新しく出来る会社のロゴデザイン。
1日に1個のロゴを作成して3案のロゴと、まとめ文書の作成で1日の計4日間の作業。
まずは先週の水曜日に打ち合わせしてから色々考え、頭の中にあったアイデアを形にしていく。
久々のロゴ作成仕事なので没頭しつつ、頭の中の変な所が凝ってきたみたいで疲れる。
出だしは順調。

2019年3月12日(火)
朝6時に起きて近所に散歩。
世田谷文学館の隣はゴルフ場を閉じてマンションに。近くの都営住宅は立て替え。芦花公園の園内一部が土壌汚染で改善工事。いずれもここ数年ずっと工事中だったけど、全て完成していました。
ガラッと変わってしまいましたが悪くない感じ。前にも増して浮世離れしたハイソ感漂う風景に。
ロゴ2案目はわりと手こずる。

2019年3月13日(水)
早起きはしたけど出かけずに、パソコンに向かってロゴの3案目を作成。スタンダードな案を目指したのでセオリー通りのロゴ設計をする。
午後2時頃には作業を終えたので散歩に出かける。甲州街道を新宿方面へ。上北沢の鎌倉街道を左に入ってすぐの玉川上水緑道公園へ。下高井戸あたりのお気に入りの公園まで歩いて引き返す。

2019年3月14日(木)
早起きして玉川上水緑道公園へ。前の日よりももう少し先まで歩いて引き返す。
完成したロゴに説明文をつけ、PDFにして夕方に送信。
LINEで少しやり取りして、三つ目の案の採用が先方から伝えられる。ほぼ即決に近い対応。
翌日、アルバイトの帰りに、関内にある先方の会社に伺って打ち合わせすることに。
仕事を終えてから粕谷にあるケーキ屋さんにホワイトデーのキャラメル菓子を買いに行く。
帰り道に昔は鶏を放し飼いにしていた大きな家の庭先で、桃など枝物の花を路地売りしている。
一旦通り過ぎてしまったのだけれど、後ずさって一束200円なのを確認。
ちょうど小銭が200円あったので箱にチャリンと入れて一束購入。
妻もなかなか喜んでくれる。
妻がキャラメル菓子の箱を開けると中にサービスで別のチョコが一粒だけ入れてある。
なかなか良いことが続く日でした。

2019年3月15日(金)
平和島へバイト。
前日は良いことが続いたので、次の日は大抵ヤなことだらけのはずだろうと心して出勤。
仕事を終えて関内に向かい打ち合わせ。請求書や入金までの段取りを決める。
特に悪いことも何も無く一日が終わる。

2019年3月16日(土)
この日から自宅で雑誌のレイアウト作業。月曜日が締め切り。
材料の入稿がまだあまり揃ってなかったのでボチボチと仕事。
妻はお友達に会いに一日お出かけ。

2019年3月17日(日)
引き続き自宅でレイアウト作業。

2019年3月18日(月)
レイアウト作業を終えて、原稿を入稿しようとするが、なかなかデータが軽くならずに手こずる。
原因は不明なままとりあえず重いデータを送信して様子を見る。

2019年3月19日(火)
平和島へバイト。
外はなかなか暖かくなって来ていて、ヒートテックタイツは履かないで出勤。
前日仕上げた仕事は何事もなかった様子。

2019年3月20日(水)
平和島へバイト。
仕事帰りに仲間と軽くコンビニ飲み。
朝晩の通勤読書『千のプラートー(中)』は「9章ミクロ政治学と切片性」から「10章強度になること、動物になること、知覚しえぬものになること…」に差し掛かる。9章は『千のプラートー』を語る上で重要な「戦争機械」の概念等の項目が並んでいて、大変面白い。10章は生成変化の概念について。

2019年3月21日(木)
平和島へバイト。
去年、親族の建築会社に呼ばれて就職したIさんが久々に働きに来ている。
元々でぶっちょで、自分でも太ったと言っていたが、見ると顔周りは少しむくんだようだが、腹は前より少し引っ込んだように見える。
仕事帰りにIさんのおごりでコンビニ飲み。ちなみにIさんは一切酒が飲めないのでアイスコーヒーを飲んでいた。
妻が新しい電話機を近所のヤマダ電機で買って来たそう。

2019年3月22日(金)
平和島へバイト。
妻はこの日から韓国へ急遽一泊旅行。妻の友達が別の友達と行く予定がキャンセルになってしまい、航空チケットが余ってしまったとのこと。妻がバトンタッチで行くことに。
仕事しながら意味もなくフジファブリックの『若者のすべて』を思い浮かべる。所謂その日のテーマソングとなってしまい、一日中ずっと鳴っている。
この日は人員が少なく45分ほど残業。私一人で午前中7トン、午後7トンの缶ビールをピックアップ。

2019年3月23日(土)
平和島へバイト。
ずっと暖かかったがこの日はとても寒い。前日と10度違うそうだ。
久々にアルバイトを5連勤したのでなかなか疲れている。
やはり『若者のすべて』が頭の中で流れている。
午後は久々に現場がかなり荒れ気味に。一人、怪我をして早退。病院へ行くことに。
1時間ほど残業。
仕事帰りに仲間と大森で飲むことに。本業が食品関係のバイヤーの人が2人いて、色々と食べ物についての話が弾む。
カニとおせちは色々とあるようだ。
14日に買った花は元気に咲いているが近所や平和島の桜はまだ咲かない。

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指の間を通り抜ける風

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2019年3月4日(月)
この日は平和島のアルバイトは休み、家で仕事(雑誌のページレイアウト)。
アルバイトの時と同じように早朝に起きて作業し、昼食前には作業を終えて見本を送信。
昼食後、録画してあった映画『パプリカ』を観る。
3時過ぎに編集者からOKのメールがあり、完成データを入稿。
その後は『富士日記(上)』(武田百合子著)などをまったり読書。

2019年3月5日(火)
朝起きると、寝ている間に着信が数件。電話の主からLINEのメッセージで新規のお仕事の依頼。
そそくさと返信し平和島に出勤。
昼食時のLINEのやり取りで、次の日に打ち合わせする事に決まる。
LINEで仕事の段取りをするのは初めてなので、不思議な気分。

2019年3月6日(水)
平和島で仕事の後、新規仕事の打ち合わせのため関内へ。
居酒屋なども多いが、わりとオフィス街っぽい町並み。
東京だと新橋あたりが似た感じでしょうか。

2019年3月7日(木)
一日中雨。
仕事をする時ヒートテックタイツを脱いでみたが、まだちょっと寒かった。
帰宅すると『みちのり 冬号』が仕上がって献本が届いている。
なかなか良い仕上がり。

2019年3月8日(金)
久々の晴天。爽やかで気持ちいい。京急の各駅停車で平和島に向かう途中、鮫洲駅の急行通過待ちで、ページをめくる指の間を風が通り抜けるようでクラクラする。
ただしやっぱりヒートテックタイツをはかないでいたのでちょっと寒い。
バイト先の大将(私の部署のチームリーダー。もう還暦の人。他にもジジイ、おとーさん、組長などその日の気分によって呼称を変えている)が所望していたので、仕上がった『みちのり 冬号』を1冊持っていく。
「サバは旨そうだが、これは豚丼か」「ちげーよ平目の漬丼!ここに書いてあんでしょ!」などと言い合いつつ、照れ隠しをしつつ。
帰り道の夕焼けも綺麗。

2019年3月9日(土)
お休み。
請求書を作ったり雑事諸々。
まったりとこれを書いたりしている。
今日は何も起こらなそうなのでこれでUP。
下のは妻が先月買って来て美味しかったカヌレの写真。
巨大アポロみたい。

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カメレオン品川

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2019年2月28日(木)
来なくなって心配していた同僚が久々に出勤。
しばらく実家の仕事を手伝っていたそうで、これを機に実家の仕事を中心に、こちらは週一ペースの出勤になるそう。
夕方頃から他の部署のヘルプに入り、そのまま30分ほど残業。
夜は夫婦で外食。もんじゃ焼きを食べる。鉄板の調子が悪く、あまり美味しくない。後半なんとか持ち直す。

2019年3月1日(金)
この日は京王線と山手線で人身事故により、ダイヤが大幅に乱れている。
どの線も普通より混んでいる程度。かなり早めに出勤するようにしているので、若干遅くなったが影響なし。
仕事を終えて同僚とコンビニでお酒を買って軽く飲む。

2019年3月2日(土)
仕事はお休み。
妻は朝から妹の家にお呼ばれ。姪っ子のひな祭りだそう。
私はお留守番。
ブルーレイで映画『ボーダーライン』『シン・ゴジラ』『フルメタル・ジャケット』。

2019年3月3日(日)
平和島へ出勤。
この日はレギュラーの人員が少なく(平時の半分)、さばかなければならない商品数も多い。
午前は新人二人の教育を1時間ほど担当。缶ビールと瓶ビールをカゴに5トンほどピックアップ。
午後は2時間半の残業含めて10トンほどピックアップ。久々に疲れる。
帰りの京急線でうつらうつらしていると、品川駅が巨大な青色のカメレオンになってしまう、という夢を見る。
夢の中ではソレはわりと普通のことで、「とはいえ趣味は良くないしやり過ぎ。まあ宣伝ってそんなもんか」と妙に納得しているという話。最近こういうわけのわからない夢を瞬発的に見る。
その後、乗り換えた電車では目が覚めたので引き続き電車内読書『千のプラトー(中)』。
ただし少しこんがらがって来たので、読んでいた章「ミクロ政治学と切片性」を冒頭から読み返す。
スピードを出して読み進めるとリズムに乗って夢中になる。
帰宅すると今日はひな祭りだということもあって、蒸し寿司などごちそう色々。
ありがたい。

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便意アイデンティティー

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2019年2月27日(水)
朝の電車内読書『千のプラトー(中)』。
「ヌーヴェル三編」から「ミクロ政治学と切片性」へ。
ミクロファシズムの話が非常に面白い。
平和島に到着して職場まで歩いていると、急にお腹が痛くなる。
「大丈夫、流通センターまではもつでしょう。だいたい便秘の時はウンでもなければスンでもないんだ」
と、考えつつさんさん歩く。
歩きながらふと考えると、お腹やお尻の人格は「ウンコが居ます、さあさあ出しましょう、とっとと出しましょう、出すぞコラ!」なわけですが、頭のほうの私としては「ちょっと待て、今はダメだ、後もう少しなんだ、慌てるな、我慢出来るよな」などと必死で思っているわけです。
「感覚と思考って分裂してるよなぁ」などと思うわけですが、はてさてなんとか我慢して、職場のトイレに駆け込みセーフ。
職場に着くと、今度は京急の上り線がストップしているとのこと。私は下り線なので何の影響もなし。

さみしくなること

2019年2月25日(月)
早朝、中央線・総武線ストップしている。私の通勤には関係ないので、影響なし。山手線が混んでいるという事もなし。
仕事を終えて、同僚とコンビニでお酒を買って外で飲む。そのうちの一人は他の部署の若者だが、今日でここの現場は辞めるという話。建築会社に就職したんだそう。ちょくちょく会話し、冗談も言い合う仲だったので、さみしくなる。ふざけて似顔絵を描いたりもした。
まあ、派遣の仕事は人の入れ替わりは激しいし、若い人は長く居着く場所でもないので、仕方ない。
職場の人には私の本業は話していて、連絡事項を書き込むホワイトボードに、遊びで皆の似顔絵を描いたりしている。

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これは少し前に描いたその一部。

いたずらで描いたので出来は酷いですが。

この中の一人はもう来なくなってしまった。またもう一人は一度辞めて就職したが、また戻って来た。それからもう一人は突然来なくなって、皆が心配している。

2019年2月26日(火)
早朝、平和島駅から職場へ向かって歩いていると、流通センターの方角からたくさん人が歩いて来る。
夜勤明けの労働者とは雰囲気が違い、スーツケースやカートを引いているので、どこかの会社が大規模な研修か何かをするので、移動してるのかなと。それにしてもちょっと違うなと不思議に思う。
職場のある流通センターの倉庫に着いて、同僚からモノレールがストップしていることを知らされる。
なるほど、今朝すれ違った人々はモノレールで羽田を目指していた乗客で、流通センター駅から慌てて京急平和島駅まで歩いている人達だったのねん。
我々の職場の人間も数名遅刻者が出た。
二日続けて近場の交通機関が止まっていたが、どちらも私には影響なしでした。

2018年のおさらい。

2019年2月24日(日)
仕事はお休み。
外出はせず一日中家で過ごす。
夜、食事しながら録画しておいた『まんぷく』をまとめて観る。

さて、以下に2018年の主なイラスト仕事のおさらい。
散歩の達人2018年6月号 緊急大特集 立石 堀切 綾瀬』14〜15ページ。
「呑んべ横丁周辺、大図解」取材・文・イラスト。

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散歩の達人2019年1月号 大特集 大宮 浦和』(発行は2018年12月21日)18〜19ページ。
「意外と遊べる大宮公園」取材・文・イラスト。

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散歩の達人はこの2記事。
どちらも各方面の反応は薄かったので、評判はイマイチだった様子。
本人的には「一番新しいのが一番良くなっている」と思っているのですが。

それから交通新聞社が手がけるみちのりホールディングスのPR誌『みちのり』(季刊)にて「ごちそうパレット」の連載。

東北各地のグルメをイラストルポで紹介するページ。みちのりホールディングスの高速バスのシートのポケットに差し込まれているそうです。まあJRで言えば『トランヴェール』みたいな冊子。
去年は「夏号 会津若松

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「秋号 鹿沼

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「冬号 平泉」。

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なので2018年は出張仕事が多かったです。
本来、グルメ記事は料理を写真で紹介すれば十分で、わざわざ料理をイラストにする必要はないのだけれど、不思議と成立してしまっているページ。写真と仕上がったイラストを見比べると、「自分にとっては好ましい感じでイラストのほうが良くなっている」様には見える。
クライアントさんと各店舗の方々には好評なようです。
今年の春号は1月に八戸を取材し入稿は済ませていて、現在出来上がりを待っているところ。
各取材先の四方山話はまた別の機会を設けて書こうかと思います。

寝られないのと寝ないで映画と

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おひさしぶりです

唐突ですが

2019年2月20日(水)
とても寝付きが悪く、布団の中で「眠れてないなぁ、困ったな」とは思っていたが、焦ったりイライラして起き上がる事もなく、そのまま朝になってしまった。一晩中意識が途切れることが無かったけれど、朝起きてみると意外に疲れがとれている。
そのまま平和島の派遣のアルバイトに向かってピッキング作業。夜明かししたような疲れはなく、特にミスもない。
お弁当を食べて、午後はさすがに少し眠くなる。
前日に「日記をつけたいな」と思って、「少ない時間の中で出来るだろうか」と思いつつ、やれる範囲内で軽くつけようと思い立つ。
なので書いています。

2019年2月21日(木)〜23日(土)
千のプラトー(中)』、平和島と自宅間の朝と晩の電車内で読書。
その前まで栓が詰まったように前に進まなかったのだけれど、この数日間は意外と捗る。
朝は前日の数ページをおさらいしつつ先に読み進み、晩には眠さでウトウトしつつ先を読み進め、次の日の朝おさらい、といった繰り返し。「顔貌性」から「ヌーヴェル三編」のあたり。顔貌性は上巻の「言語学公準」や「記号の体制」から顔の役割についてまとめたもので、「ヌーヴェル三編」は『差異と反復』で語られる時間の三つの総合について小説の形式を応用して語られるもの。
土曜日の夜は妻が近所にある実家へ。私はお留守番。映画『用心棒』『椿三十郎』『十三人の刺客』と時代劇三本を観る。

AとKの話なんか大っ嫌い

遅ればせながら
2018年2月も終わろうとしていますが、ふとした時に、生きているぞ、活動しているぞ、などとご報告をさせて頂ければと。
さて2017年は前回5月のご報告以降、雑誌『散歩の達人』では順調にお仕事をいただいておりました。
以下にそのあらましを。

 

散歩の達人10月号』柏・松戸・流山大特集(2017年9月21日発売)
手賀沼一周20kmポタリング」(63〜65ページ)。

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千葉県の手賀沼を取材しました。

担当編集者さんによると手賀沼は特集圏外の我孫子駅が玄関口ですが、柏市にかかる部分も多いということで組み入れることにしたそうです。
ランナーの人にはおなじみの場所みたいですが、私は全く知りませんでした。

東京から快速約40分で到着。そこには広々とした大自然が広がっています。基本はポタリング(自転車を使って、ゆったりと散策することを最近はそのように言うそうです)がおすすめなのですが、歩いても楽しいです。私は編集者さんと自転車で1日、単独の歩きで1日取材しました。
担当編集者さんと散策していると結構ネタが豊富で、手賀沼に向かう途中にある『白樺派』の文豪達の邸宅跡も含めて紹介すると、2ページだと足りないのではとの判断で急遽1ページ追加され、全3ページに。

 取材時の8月末頃はまだ暑く、水田の稲穂が青々と眩しい時季。沼には野鳥が多く生息していて、鵜、鴨、カイツブリ(たぶん)、白鳥などが多く、とくに白鳥はかなり近くで眺めることができます。というか白鳥のフンがそこら中にあります。
フンづけました。

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間近に白鳥が

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足下に茶色くポツポツ見えるのが白鳥のフン

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昼寝してる猫と

治水設備なども多く、緑の中にポツポツとマシニックなものが設置されていたりもします。巨大な送電鉄塔の隊列がサイクリングロードと交差していて、この眺めも圧巻。「北千葉導水ビジターセンター」から流れ出す美しい奔流はずっと眺めていても飽きないです。

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鉄塔をたくさん描き込む

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ヨーロッパ風の風車もあり

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「北千葉導水ビジターセンター」から流れ出す奔流

イラストはとにかく緑を爽やかに仕上げたいと思って作成し、それにはある程度成功したのですが、沼本体の色を濃くしすぎて大失敗。後にPhotoshopで沼の色だけ大幅に修正しました。
そしてイラスト完成後、あまりにも楽しかったので妻も伴って10月に再訪。描いたイラストMAPの印象と、実際の風景にあまり違いがなかったので一安心。
心残りは『白樺派』関連の史跡などをもっと詳しくレポートできれば良かったなと。

個人的には『杉村楚人冠記念館』がオススメです。

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後日、妻と再訪

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コ・ビアンのチキンカツ定食

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『大正煎餅 木川商店』 あげせんべいがオススメ

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スワンボートもあり


 

散歩の達人12月号』川越・秩父大特集(2017年11月21日発売)
「クレアモール徹底案内」(22、23ページ)。

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 観光地川越の蔵造りの一帯ではなく川越駅前からつづく商店街クレアモールの紹介。
10月頃の取材だったのですが、とにかく雨に降られて難儀しました。編集者さんの案内で訪れた丸広百貨店の屋上遊園は、日本国内屈指と言って良いほどの規模(とはいえどのアトラクションもミニサイズでカワイイ)。なのですが、どれも雨で乗れず。でも皆さんにはぜひ楽しんで欲しいなと紙面では紹介。youtubeにアトラクションに搭乗した映像があったので見てみると、これまた楽しそうで悔しいかぎり。

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丸広百貨店』の屋上遊園地がすごい

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THETAでパシャリ

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雨降りで難儀

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丸広の向かいの『西雲寺』は静かで落ち着きます

商店街の『大澤陶器店』はとにかく品揃えが豊富で、そのマニアックさは京都丸太町の『京陶器ハセガワ』と張るぐらいです。ただしハセガワさんはデットストックなので安いですが、大澤陶器店さんは新品なのでお値段は高めです。
一週間後に妻を伴っての再取材を試みた日もやはり雨。けれども再訪した『大澤陶器店』さんで素敵な箸置きを発見、『KOME山田屋』さんでごじる豆を購入、『靴の早川』の看板の女の子を発見などして、なかなかよい材料を集めることができました。
イラストはとにかくギュッと詰め込んで、一見して派手な感じにしようと心がけました。

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妻が作ってくれた「呉汁」

後日、妻が買ってきたまめで「呉汁」を作ってくれました。
心残りは近所だったのに『斉藤ごぼう店』を紹介するのを忘れたことです。
惜しくも川越ランデヴーならず。

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『大澤陶器店』の箸置き

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小江戸 蔵里(くらり)』で色々といただく

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発酵食品と地酒の『角屋』

 

散歩の達人2月号』巣鴨・大塚・駒込大特集(2018年1月20日発売)
駒込の4銀座商店街はしご」(42〜45ページ)。

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駒込にある「霜降銀座」「染井銀座」「駒込銀座」「田端銀座」の4つの銀座商店街を4ページにわたって紹介するイラストマップとルポ。
とにかく今までで最大の物量の上に年末年始にかかり、さらに年明け2日から夫婦で韓国旅行に出かけることが決まっていたので、それまでに仕上げなければならないというスケジュール。
今回は編集者さんの要望で飲食店が多めなので食べ物を描くことが多く、上手に描けるか心配だったのですが、おおむねキャプション無しでも見分けられるぐらいには描き分けられたかと思います。とくにいちご大福と豆大福が上手にいったかと。
そしてお店の店主等、人物を多く登場させ、店内の様子を描いたものも入れました。店内の様子を描く場合もやはり360°カメラTHETAは大活躍でした。

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霜降銀座

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駒込銀座

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「あんぱちや」店内

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なんちゃって「純米大吟醸 散歩の達人

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夕方の田端銀座

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あえなく掲載拒否されてしまった某喫茶店のチョコパフェ。抜群に美味い。

そのようなわけで、通常見開き2ページのところを倍の4ページに4つの商店街を詰め込み、いつも締め切りを大幅に遅れてしまっている仕上がりをかなり早めるというチャレンジ。
クリスマスと年越しはサラッと祝って仕事に没頭し徹夜を続けて、1月2日に旅立つ直前の朝6時に完成させて入稿。
途中で妻には「無理だったら旅行キャンセルするよ」と何度も言われましたが、なんとか達成。そのまま頭ぐるぐるで羽田に向かい機上の人となりました。

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「三木酒店」の店内

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生活雑貨「あんぱちや」の店内

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『珍々亭』の麻婆茄子定食

 

さて『散歩の達人』の12月号と2月号を作っている間に、ムックの仕事の依頼を頂き、そちらの仕事もしていました。

 

旅の手帖MOOK『散歩の達人 埼玉』(2018年2月1日発売)
「素敵にディープな西川口」(34ページ)。

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散歩の達人』グループの統括編集長になられた武田さんの案内で西川口を散策しました。
実は20年近く前に2年ほど西川口に住んでいたことがあって、その時は治安が悪くてあまり良いイメージはなかったんですよね。私が妻と暮らしていたのは風俗街がある西口方面ではなく東口を出てしばらく歩いていった所ですが。
で、今回は武田さんの案内で西口方面へ。俗に「NK流」と呼ばれた違法風俗店は姿を消し、跡地は新興チャイナタウンと化していました。
治安がどうとかは別にして、かなり面白い街に変貌。
が、与えられた1ページでは描ききれなかったことが本当に多くて、心残りな部分が多いです。
例えば西川口は商店街ごとの街灯が工夫されたデザインのものが多く、西口だけでも10種類ほどあったのですが、残念ながら全くそのことには触れられず。それからちょっと良い感じの古本屋さんも…。

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地図で軽く触れた「バンコックストアー・アジア物産」の店内

作業は「駒込の4銀座商店街はしご」よりも早くすませてしまい、ここで「やきとり次郎」の店内を描いてなかなかうまく描けたのが切っ掛けで、「駒込の4銀座商店街はしご」でも紹介する店舗の店内を多めに描くことにしたわけです。

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「やきとり次郎」店内

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カスク・アンド・スティル」の女性バーテンダー

ちなみにこのMOOKには2年ほど前の『散歩の達人 1月号』大宮&浦和大特集で掲載された「浦和のレトロ商店街×2を行く」というイラストMAPを再構成して「浦和レトロ商店街を探検!」(30〜31ページ)というタイトルで再録されています。

 

さて2017年の仕事はこのようにあたふたと過ぎていきました。
デザインやイラストの仕事だけでは食べては行けず、派遣のアルバイト(平和島の某酒屋チェーン『K』の倉庫)で凌ぐようになり、生活が激変して妻には苦労をかけてばかりです。
普段アルバイトに出ていることは、以前からの仕事先の人々には、積極的ではないけれども聞かれたり、必要があれば素直に伝えるようにしています。隠そうかなと、ふとよぎったのですが、面倒くさいのでそれはやめました。

以前の付き合いと歴然と変わる人もいれば、変わらない人もいます。
例えば今回「韓国に旅行にいくんですよ」と話したら、「ん?」と、微妙な顔をされる人が何人かいらっしゃいました。
そのようなうっすらとした何かを感じることはありますが、仕方ないです。
普段贅沢せずにお金を貯めて、旅行ぐらい行きますって。とびっきり楽しい貧乏旅行ですけど。

幸いアルバイト先では気持ちよく働けているし、何より安定した収入が確保できるのはありがたい。
毎月の仕事量と収入を気にして胃の痛くなる思いも緩和されたし、クライアントに対して必要以上に媚び諂うことが減りました。何より人が一日働いて得られるお金の最低限の水準というのが自分なりに目ぼしがつくようになったのは大きいです。

ただ自分が今まで「井の中の蛙」だったなぁと思うことは多いです。
例えばアルバイト先の仲間に「本業は何なの?」と聞かれたら「『散歩の達人』って雑誌でイラストMAPを描いてるんッスよ」と自慢げになりそうなのをグッと抑えて言っても、
散歩の達人』を知りません。
コンビニに置いてあるのですが、立ち読みもしてくれません。というか今の人々は本当に雑誌を読みません。
だから最近は思いっきり自慢げに「『散歩の達人』って凄い雑誌で大人気のイラストMAPを描いてるんッスよ。キミ達には分からないだろうけどね、フフ〜ン」と半笑いで言うようにしています。誇張してます。
ちなみにエディトリアル・デザインの仕事もしていることは言いません。さらに説明がややこしいので。
ま、よくわからないけど文化的な仕事をしていて、売れなくて食えてない人、ということに落ち着いています。
「いつまでも夢を追いかけてたって」なぁんて言われてしまったこともあります。
夢じゃないんですけどね。

料理に例えれば出来るだけ美味しいものを提供したいんです。
生きるために食物を接種するだけなら味が美味しい必要なんてないんです。世界から美味しい料理が消えても人は生きていけます。絵や音楽、その他の楽しいものがなくったって生きることは出来る。
でも私は楽しみたいし、色々なことで幸福を感じたいと思っています。
そして私に楽しい絵を描く能力があるのなら、思う存分に発揮したいと思っているだけだし、人を楽しませることが出来るのは無情の喜びなのです。