ゼノンのパラドクスに「アキレスと亀」という謎めいたパラドクスがあります。ほかにも「飛ぶ矢は飛ばない」というのもあります。このパラドクスの詳しくについては長くなるので、ネット等で調べて頂ければと思いますが、
大まかに言って、正しい論証を行っている(ような)のに、おかしな結論が出てしまう例を示して、論証の正しさとは何かを問うている事例と言って良いでしょう。
頭の中がカユくなるお話なので、「んなこたぁあるわけねだろ!」と、一蹴して読まなかった事にする、聞かなかった事にする、というのが正しい態度なのですが、パラドクスには知恵の輪とかナゾナゾみたいに不思議な魅力があるのもまた事実です。